慢性前立腺炎とは?生活習慣が原因として考えられ9割以上が非細菌性!

前立腺炎とは

前立腺は男性の性器のひとつで、精子が尿路へ合流する場所で、
精液の一部をつくっているところです。

膀胱の出口に、尿道を取り囲むように存在しており、射精と排尿の調節を行っています。

前立腺炎は、その名の通り前立腺に炎症が起きるもので
、前立腺がんや前立腺肥大症と比べ、若い人に多く見られます。

発症頻度は、男性の半数ほどが一生に一度は前立腺炎になるという報告もあり、
男性には身近な病気であると言えます。

前立腺炎の種類

前立腺炎には急性と慢性の病態があり、急性前立腺の多くは適切な治療を行うことで治癒しますが、
一部は慢性前立腺炎となり治療に難渋することがあります。

急性細菌性前立腺炎

大腸菌などの細菌が原因で起こる急性の前立腺炎です。
細菌が尿道や血管、リンパ管を通って感染すると考えられています。

発熱や悪寒、倦怠感、筋肉痛といった風邪に似た症状のほか、
頻尿や排尿痛、排尿困難感、残尿感などが生じます。

前立腺が激しく痛み、腫れてぶよぶよするか、もしくは硬くなり
重症になると全身への細菌感染へと移行し命の危険を伴う状態(敗血症)となることもあります。

性感染症の原因となるクラミジアなどが原因の場合、
自覚症状がみられることはほとんどありません。
この場合には精液に膿(うみ)や血液が混ざることや、
排尿時の不快感を伴うことがあります。

慢性細菌性前立腺炎

ブドウ球菌や大腸菌、緑膿菌をはじめとした細菌により起こり急性前立腺炎が慢性化するケースと、
急性の症状がなく最初の診断時から慢性的な経過をたどるケースがあります。

ただし、慢性前立腺炎のうち慢性細菌性前立腺炎の割合は10%程度といわれ
症状は急性前立腺炎よりも軽いことが多いです。

慢性非細菌性前立腺炎

慢性前立腺炎の中でも細菌が検出されないものを慢性非細菌性前立腺炎と言い
慢性前立腺炎の9割以上が非細菌性と考えられております。

検査で発見できない細菌やクラミジアなどの菌が原因となっている炎症性のタイプと、
炎症がみられないタイプがあります。

ほかにも、前立腺炎の結石や尿の逆流、前立腺液の浸潤、骨盤内のうっ血や
長時間のデスクワークや冷えなどといった生活習慣が原因として考えられていますが、
今のところはっきりとわかっていません。心理的な要因も関係しているといわれているのが特徴です。

無症候性炎症性前立腺炎

症状がまったくみられず、偶然発見される前立腺炎をさします。
ほかの前立腺の病気の手術や前立腺の生検の際に見つかることが多くなっています。

慢性前立腺炎とは?のまとめ

いかがでしたか。慢性前立腺炎とは若い世代(特に30-40 歳代)に多い前立腺の病気で
前立腺炎とは前立腺の中で炎症が生じた状態で、

細菌が原因の「細菌性前立腺炎」と
細菌がない「非細菌性前立腺炎」 があります。

私の場合は尿検査の結果、細菌がいなく
非細菌性前立腺炎と診断されました!
ちなみに非細菌性前立腺炎の方が多く見られるみたいですね!

慢性的に炎症が起こるので発熱もなく症状も比較的軽い事から
前立腺炎とは気付かないこともあるみたいですので

おしっこが出にくかったり、排尿痛で悩んでおられる方は
もしかしたら前立腺炎かもしれませんので
はやめに泌尿器科へ足を運んでみてはいかがでしょうか。